日時 | 2024年9月6日(金)18:00~20:00 |
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場所 |
ホテル阪急インターナショナル 大阪市北区茶屋町19-19 |
講師 | 国民民主党代表、衆議院議員 玉木雄一郎様 |
テーマ | 今の政治状況をどう見るか~国民民主党は、どこに活路を見出すか~ |
鷲尾所感
9月6日(金曜)の、第73回関西アジア倶楽部、国民民主党玉木雄一郎党首をお招きしての会合、如何でしたか。
当俱楽部会員の中から、玉木議員をお呼びしては、との声は大分前から出ていました。それが漸く、実現したというわけですが、会合のタイミングは絶妙だったと思っております。
私ごとですが、国民民主党に関し、素朴な疑問がありました。
所属議員の数も少なく、どう考えても、単独で何かを仕上げるのには力不測、それ故、近い将来に迎えるはずの選挙に際し、党勢拡大に向け、どのような戦略を描いているのか…。そもそも、そんな戦略が描けているのか…。その種の単純な関心があったのです。
今回の会合のテーマを、「今の政治状態をどう見るか~~国民民主党は、何処に活路を見いだすか~~」としたのも、そんな想いや考えがあったからです。
ところが、実際の玉木先生のご講話を聞くと、そんな微細な関心事には余り重きを置いておられない。曰く、「そもそも国民民主党旗揚げの日から、代議士たる者、選挙に強くなくては務まらない仕事だと自覚…。選挙を凌ぐための活動よりは、国の将来に向けた政策を研ぎ澄ます。そのためにも、選挙に強い者同士が結束するとの信念でやってきた」とのこと(小生の独断的解釈ですが…)。
だから、選挙に際して党勢を増やすための云々よりも、その後の政局で、自分たちの主張を生かすために、どう主導権を取るか、或は取れるか…、そんな類の事に関心が御有りなのではなかろうかと、小生なりに思案した次第。
会合の場での、出席会員からの質問も単刀直入でした。
「玉木先生は何故自民党から出なかったのか…」、「出ていれば今頃、ひょっとして自民党総裁選に出馬出来ていたかもしれないではないか…」。「総選挙があった場合、その後の合従連衡の可能性についてどう考えるか…」。
そんな類の質問に対し、玉木先生からは、当時、安倍さんから自民党の空いている選挙区からの出馬要請を受けたこともあるが、自分はお墓のあるところに拘っていると、その打診を断ったと披露され、ご自身と地域社会との繋がりを強調されました。同時に、選挙で当選を目指す、そんな小さな目的のためではなく、もっと大きな志、即ち、社会をどうして行けば良いかと言った類の、社会の在り方と取り組む政治家でありたいとの心情も吐露されました。加えて、自分も一定程度の歳になれば、当然、トップの座を取りに行きたい、との想いがあることも、併せて披瀝されました。
更に、選挙後の政局についても、「日本維新の会、次第の要素もあるが、可能性としては他党との協力は当然在り…」。「そんな場合、自民党の次期トップの座を目指す、同党の主立った立候補者達とは、自分は忌憚のない話が出来る関係にあるし、立憲民主党の候補者の中にも、話が出来る人がいる等々、何らかの形での連立政権結成への思惑も“大あり”ではないかと、思わせてくれるような発言も多々ありました。
会員各位と玉木議員との意見交換も、率直にして直截なものであったと感じられました。関西アジア倶楽部会員の間での“玉木株”は上昇したのではないかと…。
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