日時 | 2025年2月13日(木)14:30~16:30 |
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場所 |
りそなプライベートサロンReラグゼ 大阪府大阪市北区角田町8-1(大阪梅田ツインタワーズ・ノース24階) |
講師 | 富士通ディフェンス&ナショナル・セキュリティ株式会社 安全保障研究所 プリンシパル・リサーチ・ディレクター 元空将 柿原 国治様 |
テーマ | 日本の空の守りは大丈夫か-空を守り抜く防人たちの戦い |
鷲尾所感
2025年2月13日(木曜)の、第77回関西アジア俱楽部、ご出席いただいた感想は如何でしたか・・・。
今回講師にお招きしたのは、柿原国治・航空自衛隊元空将。航空幕僚監部に長年勤務され、三沢基地の北部航空警戒管制団司令、その後は横田基地の航空総隊幕僚長などを歴任され、退官後、現在は富士通デフェンス&ナショナル・セキュリティー株式会社の安全保障研究所に勤務されておられる。
テーマは、小生が一方的に付けさせていただいた「日本の空の守りは大丈夫か」。
世界地図を見ても、ロシア、北朝鮮、そして中国と、世界での脅威とされる3カ国全てと前面対峙する地理上に位置するのは日本だけ。そんな地政学上の、或る意味ハンディーを、防衛という観点でどのように対処・克服されているのか・・・。
海での、外からの脅威への対応は自衛隊ではなく、海上保安庁が担当するが、空からの脅威に対しては、自衛隊が直接対応する。それだけ海と空とでは、脅威のスピード感が違う。更に、空での対峙はエスカレーションを伴いやすい。加えて、中国は日本の4倍の航空戦力を持っている。
だから、それ故にこそ、航空侵犯の初期対応には万全を期さねばならない。そんな厳しい現実から話しが始まり、米国のAir-Operation Center方式と航空自衛隊の方式の違いなど、我々にとって興味深い説明が次々と為されました。
出席者からの質問も多岐に渡りました。日本の航空自衛隊の実力度は? 新形戦闘機の開発で、日本はイタリアとイギリスと組むことになっているが、本当に大丈夫か?
台湾に中国が仮に侵攻してくるような場合、日本が巻き込まれる可能性も高いだろうが、そんな場合に供えが十二分に出来ているのか?
日本の基地周辺の土地や用水地が外国人に買われていると言うが、その実態は?
ウクライナやイスラエルの戦闘では、ドローンなどの新しい兵器が大量に投入されているが、その種の最新技術や情報を何処まで入手できているのか、日本が万が一、その種の攻撃に遭遇した場合、対応は可能なのか等々。
実に多方面にわたる質問が出ました。日頃余り接しないテーマが多く、会員各位は皆、話に聞き入った会合になりました。
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